【はじめに】

次年度の採用計画案は準備していますか?

20253月卒業高卒採用スケジュールが厚生労働省から発表されました。

高卒採用ならではのルールやスケジュールが存在するからこそ、入念な準備と情報収集が重要です。

しっかりと確認して備えましょう。

 

 

【高卒採用のスケジュールと企業の動き】

 

2025年3月卒業の、新規高卒者を対象として行う高卒採用スケジュールと企業の動きは、以下の図の通りとなっています。今回も例年に倣ったスケジュールとなっています。

求人の申し込みや求人票提出などの決められている解禁日については、しっかりと確認して準備に備えましょう。

 

2025年(令和7年)3月新規高等学校卒業者の採用選考期日等》

ハローワークによる求人申込書の受付開始…61

※高校生を対象とした求人については、ハローワークにおいて求人の内容を確認したのち、学校に求人が提出されることになります。

企業による学校への求人申込及び学校訪問開始…71

学校から企業への生徒の応募書類提出開始…95日(沖縄県は830日)

企業による選考開始及び採用内定開始…916

(厚生労働省「令和73月新規高等学校卒業者の就職に係る採用選考期日等を取りまとめました」より)

 

 

【高卒採用の基本ルール】

 

 

高卒採用は、求職者が未成年であることから、その他の採用よりも細かくルールが決められています。

選考の仕方や面接でのNG質問など、事細かにルールがあり、注意が必要です。

 

(関連コラム「高卒採用7つの基本ルールとは?スケジュールやポイントを徹底解説!」

(関連コラム「高卒採用選考いよいよ開始!もしものために二次募集の準備で今すぐやるべきこと」

 

  • 求人票、求人募集の解禁時期

高卒採用の求人票をハローワークが受付開始する日、また求人票公開日などは一律に決められており、一年中求人を出すことはできません。

スケジュールについては、先程のスケジュールでしっかりと確認しましょう。

 

  • ハローワークを必ず通す

高校の紹介を受けて高卒採用を行うために、ハローワークに求人票を登録する必要があります。求人票にはハローワークの確認印が押印されていなければなりません。

 

  • 学生に直接アプローチはできない

高校生は企業との直接連絡を禁止されています。

「高校生」を相手にするという性質上、高等学校を必ず通さなければならず、企業側は学生に直接アプローチすることはできません。

 

(関連コラム「高卒採用は内定後も生徒に直接連絡はNG!内定後のフォローどうする?」

(関連コラム「高卒採用内定後のやっていいこと・ダメなこと!実際にあったNG事例も紹介」

 

  • 一人一社制

一人一社制とは、求人票が公開されてから高校生が初回に応募できる企業は1社のみ、という制度のことです。初回の応募で内定を獲得した生徒は他の企業を応募することはできません。

初回の応募で内定を得られなかった生徒は、二回目からは企業を複数応募することができます。

内定獲得後の内定辞退は、原則できません。

そんな中、秋田県は47都道府県の中でも珍しく、初回応募から複数応募が可能な県になります。

ただ、秋田県の高校の先生方に話を聞くと、原則初回応募から複数応募が可能ではあっても、学校側の指導として「初回応募は1社のみ」としている高校が多いようです。

 

  • 書類のみでの選考はNG

高卒採用では、書類のみの選考は禁止されており、必ず適性検査や面接選考が必要です。

一般的には面接や適性検査、作文、一般常識などが実施する企業が多いです。

 

(関連コラム「高卒採用で書類審査のみはNG!高卒採用における適性検査とは?」

 

  • 全国高等学校統一用紙を使用

企業へ提出する応募書類には、生徒本人が作成する履歴書のほか、学校が作成して校長印の押印された調査書があります。

その際は全国高等学校統一用紙を使用しなければなりません。

企業がオリジナルの提出書類を設けることは禁止されています。

 

  • 面接での違反質問に注意

採用面接ですが、「本人に責任がないこと」や「本来自由であるべきこと」については聞いてはいけない、という風になっています。

例えば購読新聞とか、雑誌とか愛読書というところもヒアリングすることが面接では禁止されています。

 

<本人に責任のない事項>

・本籍、出身地に関すること

・家族、保護者に関すること

 (職業、続柄、健康状態、地位、学歴、収入、資産等)

・住宅状況に関すること

 (間取り、部屋数、住宅の種類、近隣の施設等)

・生活環境、家庭環境に関すること

 

<本来自由であるべき事項>

・宗教、信仰に関すること

・支持政党に関すること

・人生観、生活信条に関すること

・尊敬する人物に関すること

・思想に関すること

・労働組合、学生運動などの社会運動に関すること

・購読雑誌、新聞、愛読書などに関すること

 

では、どのような面接が良いのでしょうか。

面接時間は10分から20分程度が一般的になっています。

個人面接ですと、応募者一人に対して面接官三人、などが一般的です。

自己紹介をしてもらい、当社を志望した理由や高校生活で一番力を入れたこと、最も思い出に残っていることなどを聞いていただければと思います。

ここで注意してもらいたいのは、その場で行き当たりばったりの質問をするのではなく、あらかじめ質問事項を決めておいてほしいということです。

その場で質問を考えたりすると、意識していなくてもNG質問に触れてしまうこともあるかもしれませんので、あらかじめ質問事項を決めておいて、そして応募者をしっかりと評価しましょう。

 

(関連コラム「【高卒採用面接NG質問例】注意!応募者本人から話してきても配慮が必要!」

(関連コラム「高卒採用の面接どのように行えばよいの?2つの面接の質問例」

(関連資料「高卒採用での「面接から入社までの説明書」で事前にチェックしよう!」

 

 

もしハローワークの注意や、以上のようなルールを破ってしまうと、来年以降の採用が出来なくなってしまいますので、ぜひ気を付けてください。

 

 

【まとめ】

いかがでしたか。

この記事で、高校生の動きと一緒に次年度の高卒採用のスケジュールやポイントを参考にして、自社の求める人材獲得に、ぜひお役立てください。

 

 

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