【はじめに】
皆さんは社員を採用したい場合、どのような採用手法を用いて採用を実施されますか?
自社サイトで募集する、採用イベントへのブース出展、求人媒体への出稿、人材紹介の活用など色々手法があると思います。
その中でも、ハローワークは無料で人材を採用できるため、求人企業は「とりあえず、ハローワークで募集する」といった行動を取る企業が多いと思いますが、皆さんの会社はいかがでしょうか。
この記事では、人手不足のこの時代「採用コストはかかるものなのか」そして「コストの削減方法」について、わかりやすく解説します。
【ハローワークの特徴】
ハローワークは厚生労働省が設置する行政機関であり、「国民に安定した雇用機会を確保すること」を目的とした行政機関です。実は、ハローワークは正式な名称ではなく、正式名称は「公共職業安定所」です。略称として、「職安」とも呼ばれます。
ハローワークは、人材を探している企業に、仕事を探している求職者を紹介することが主な業務となっており、就職困難者をサポートするセーフティネット的な役割も担っています。
具体的には、求人の紹介・相談、自己分析サポート、履歴書の書き方のサポート、面接対策の実施など求職者・求人企業の紹介から入社までのサポートを実施しています。
ハローワークは利用が無料であることが最大の特徴であり、ハローワークを通した採用に関しては、一定の条件をクリアした場合に助成金が活用できる場合もあります。
(出典:厚生労働省 公共職業安定所の主な取組と実績(令和4年4月)より弊社作成)
ただ、ハローワークは今まで微増していたフリーターや女性も利用者数が減少しており、唯一増えていた高齢者も減少傾向にあります。
では、転職したいと考えている人たちは、転職活動をどのように行っているのというと、、無料のハローワークではなく、求人情報サイトや転職エージェントなどを利用する割合が高いようです。
人手不足のこの時代は「採用にはコストがかかるもの」なようです。
【採用コストとは】
「採用コスト」とは、企業が人材を雇用する際に発生する経費のことを言います。
採用コストと一口で言っても、採用活動を社内で担う場合に発生する費用を示す「内部コスト」と、採用活動において社外に支払う費用を示す「外部コスト」の2種類があります。
それぞれの具体的なものには、以下の費用が該当します。
内部コスト
・採用担当者の人件費
・会社説明会や面接会場までの交通費用・宿泊費用
・社内面接担当者が面接に必要な時間あたりにかかる費用
・内定者の引っ越し費用
・内定者懇親会などでの交際費用
・人材を紹介した社員へ支払うインセンティブ(自社の社員から友人や知人などを紹介してもらう、リファラル採用の場合)
などがあります。
外部コスト
・人材紹介会社に支払う費用
・会社説明パンフレットなどの製作費用
・地方採用などでの移動費用
・オンライン面接のツール利用費用
・フリーペーパーへの求人広告の掲載費用
・転職サイトなどへの求人広告の掲載費用
・会社説明会を実施した際の会場レンタル費用
などがあります。
ではここで、自社の採用コストを計算してみましょう。
★「採用コスト」=「内部コスト」+「外部コスト」
つまり、採用コストとは、採用にかかった総費用です。
「一人当たりの採用コスト」は、以下の計算式で求めることができます。
★「一人当たりの採用コスト」=「採用コスト」÷「採用した人数」
この「一人当たりの採用コスト=採用単価」の金額で、実際の採用費用が高かったのか低かったのかを判断することができます。
採用コストが同じ金額だったとしても、一人採用できたのと、10人採用できたのでは、一人当たりの採用コストは全然違いますよね。
【採用コストの削減方法】
やはり自社のコストは、できるだけ抑えたい!というのが本音でしょう。
実際、「採用には今の時代コストがかかるのは当然」と理解をしていて、採用にお金をたくさん使っている企業さまも、本音は「コストを抑えられるなら、少しでも抑えたい」はずです。
しかし、軽はずみに低コストの採用手法を選んでも、成功確率を下げるだけになりかねません。
では、採用コストを削減するにはどうすればよいでしょうか。
採用コストの全体を見直しましょう。
一年間で、何にいくら使っているのかを、確認しましょう。
家計簿と同じで、実際に使っている内容と金額を「まず知る」ところから始まります。
内部コストと外部コストを分けると確認しやすくなりますね。
内部コストの中身を見直しましょう。
次は、内部コストの中身のチェックです。
採用担当者の人件費なども含まれるため、内部コストの中身は若干見えにくい傾向がありますが、例えば交通費や宿泊費など、削減できそうなところはありませんか?
また、採用選考のプロセスを見直すことも有効です。
採用活動で時間がとられるのは、やはり面接です。一言で面接といっても、その面接を行うまでには、場所を確保し、スケジュールの調整など、細かなことがたくさんあります。
面接回数を減らしたりすることで、人件費を減らすことができます。
外部コストの中身を見直しましょう。
基本的に、内部コストよりも外部コストの方が、多く費用はかかるものです。
また、外部コストは何に支払っているのかがはっきりとわかるため、削減しやすいですね。
外部コストを見直す時に役立つのが、先程計算した「一人当たりの採用コスト=採用単価の金額」です。
利用している広告会社・人材会社ごとに、費用の他、「応募数」「面接数」「内定数」「入社数」などを表に書き出してみると、その利用しているサービスが「本当に利用する必要があるのか」が見えてきます。
内定者のフォローをしっかり行いましょう。
採用内定を出したら丁寧にフォローしましょう。
まずは、その人たちを辞めることのないように、また、内定辞退させないようにすることが大事です。
【まとめ】
いかがでしたか。
今回は、人手不足のこの時代に採用コストはかかるものなのか、そして「コストの削減方法」について紹介いたしました。
コストの削減のみならず、まずは内定者のフォローを怠らずに、確実なものとすることが大事ですね。
採用手法はさまざまありますが、自社の行っている手法を今一度確認してみましょう。
思わぬコスト削減につながるかもしれません。
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も、参照ください。
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