【はじめに】
高卒採用には大卒や中途とは違い、職者が未成年であることから、スケジュールの他にも厳格なルールがあります。
この記事では、高卒採用における面接についてNG質問例を交えて詳しく解説いたします。
【高卒採用の面接で聞くのがNGの質問項目】
高卒採用では、面接時に質問することが「NG 」となっている項目があります。
下の項目を、チェックしてみてください。
「えっ、これも聞いたらダメなの?」と思われることも、中には含まれているかもしれません。
高卒採用は求職者が未成年であることから、その他の採用よりもルールが厳格です。
以下の項目「本人に責任のない事項」と「本来自由であるべき事項」について面接時に質問することは、就職差別につながるおそれがあります。
もし、応募者が自ら以下のことを話してきた場合には、趣旨を説明して話さないように指導するなどの配慮が必要です。
もし間違ってこのような質問をしてしまうと、高校やハローワークに報告され、今後の採用活動に影響するだけでなく、会社の信頼を損なってしまうおそれがあるため、本当に注意しましょう。
★本人に責任のない事項
・本籍、出身地に関すること
・家族、保護者に関すること(職業、続柄、健康状態、地位、学歴、収入、資産等)
・住宅状況に関すること (間取り、部屋数、住宅の種類、近隣の施設等)
・生活環境、家庭環境に関すること
この中で特に注意しなければならないのは、家族に関する質問です。
例えば「ご両親はどのような仕事をされていますか?」という質問。
このような質問は問題のある質問として、ハローワークへ報告されてしまう恐れのある、代表的な質問となります。
注意しましょう!
★本来自由であるべき事項
・宗教、信仰に関すること
・支持政党に関すること
・人生観、生活信条に関すること
・尊敬する人物に関すること
・思想に関すること
・購読雑誌、新聞、愛読書などに関すること
・労働組合、学生運動などの社会運動に関すること
宗教や信仰、支持政党に関する質問は当然NGとわかりやすいかと思いますが、ここで注意が必要なのは「愛読書」や「尊敬する人物」についての質問です。
例えば「最近、どんな本を読みましたか?」「尊敬する人物は誰ですか?」という質問。
一見よくある質問にも見えますが、その質問に回答する高校生の回答次第では、本来自由であるはずの「思想・信条の自由」に引っかかる可能性が出てきます。
このような質問は、聞かないように注意しましょう!
【よくある良い質問例】
では、どのような質問が、良い質問なのでしょうか。
- 「当社の志望動機を教えてください。」
この質問は、高卒採用のみならず、大卒・中途を問わず面接で聞くよくある質問ですね。
この質問では、求職者本人の意欲や目標を知ることができます。
- 「高校生活で頑張ったこと、思い出に残っていることは何ですか?」
いわゆるガクチカですね。これも代表的な質問になります。
この質問では、高校生活で何に興味を持ち過ごしたのか、どのような経験やスキルがあるのか、などを知ることができます。
- 「自分の長所と短所を教えてください。」
この質問では、自分自身について分析が出来ているかどうかを知ることができます。
- 「応募前職場見学で感じたことは何ですか?」
高校生は応募の前に、夏休み期間などを利用して、応募前職場見学に参加します。
その際に、会社について魅力的に感じたこと、疑問に感じたことなどを聞いてみましょう。
このような質問が、高校生の就職での面接でよく聞かれるものなります。
【秋田県内高等学校の先生より】
また、高校生を日々指導している、秋田県内の高等学校の就職指導担当の先生方や担任を受け持っている先生方から、以下のような意見を聞くことができました。
「例えば生徒のプライバシー保護の観点からも個人情報が特定される質問(家庭環境・家族情報など)には十分留意いただきたいです。」
「生徒の心が傷つくため、していい質問と駄目な質問などのガイドラインをしっかりと守って欲しいです。」
「生徒が就職試験を終えてきてから報告書を書かせますが、それも全て学校側は確認しています。」
例え企業側が意図していなくても、NG質問に抵触した場合、その情報は高校やハローワークに伝わります。
そうすると、その高校だけでなく、同じ地域の高校からは、生徒を紹介してもらえなくなる可能性も出てきます。
面接で質問する事項はあらかじめ決めておき、万一のトラブルを未然に防ぎましょう!
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コラム「【COURSE掲載企業の声】COURSE秋田は県内高校2年生に配っています!」
もご参照ください。
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など、些細なお悩みでも大歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。