【はじめに】

 

採用について明日から取り組める事例をお伝えする機会があれば、皆様の課題に繋がるのではないかという考えから、2019年より「秋田採用勉強会」を開催しています。

当勉強会も、現在の情勢に伴いリアルからオンラインへと形式は変わりましたが、本年で5年目の実施となります。

当勉強会では、他社が実践している「採用の取り組み」や先生または就職支援員の生の声をお届けする「採用についての最新情報」を共有できる情報交換の場として、ご好評いただいております。

 

「なぜウチの新卒は3カ月で辞めるのか?若者の労働に対する考え方を知る」と題して、先日オンラインにて秋田採用勉強会を開催いたしました。

秋田県内企業の採用担当者様向けに29日(木)150016301時間半で開催し、多くの企業様と特別ゲストとして秋田県内高等学校で実際に就職指導を行っている教員と就職支援員の方々にご参加いただきました。

誠にありがとうございます。

 

 

【第一講座「なぜウチの新卒は3カ月で辞めるのか?若者の労働に対する考え方を知る」】

 

今回の採用勉強会は3部構成で開催させていただきました。

 

第一部では船井総合研究所の大野紘平氏にご登壇頂き、「なぜウチの新卒は3カ月で辞めるのか?若者の労働に対する考え方を知る」と題して、採用一年目の若手人材の考え方の理解やマネージメント方法について講演いただきました。

 

★若手人材の特徴

《ワーク》

・自分から動き出せない。

・責任ある仕事を任されることに不安を感じる。

・ドライな仕事観を持っている。

・自分の成長につながると思えないことはやらない。

・メールで済ませる傾向がある。

・指示待ち傾向が強い。

・失敗を極端に恐れ、間違いのない答えを求める。

 

《ライフ》

・情報にはとても強い。

・貯蓄傾向にある。

・仕事とプライベートを棲み分けたい。

・「休み」>「キャリアアップ」の思考。

・年長者と話そうという意識がない。

・上司の酒はきっぱり断る。

・現実主義である。

 

★講座のまとめ

①「若手人材」を理解するために企業側が歩み寄る

・自分の考え、会社の考えを若手人材に合わせて変えることが必要

・若手人材が求めるものは「やりがい」「承認」「安心感」

⇒自身と部下の違いを受容し、興味を持つことが理解の第一歩

 

②「社員を辞めさせない」ことに注力

・今後、若手人材、特に優秀層の確保はますます難しくなってくる

・離職理由のトップは「人間関係」

・マンパワーに頼らず、辞めさせないための仕組み作りを考える

⇒結果として定着率アップが業績アップにつながる

 

③「令和型人材」育成のポイントを抑える

・令和型人材の早期育成の鍵は「意味づけ」

・育成はあくまでも完全個別対応で臨む

⇒施策の数よりも、一人ひとりを大切に育てたいと社長、幹部が本気で考えているかが重要

 

 

 

第二部では、弊社より「高校生が企業に求めるものとは⁉COURSE6号目の配布報告」と題してお話をいたしました。

 

 

【高校の先生との特別情報交換会】

 

第三部では、特別ゲストの秋田県内高等学校で実際に就職指導を行っている教員・就職支援員の方々を交えてグループごとに分かれて様々なテーマについて話し合い、情報交換を行いました。

 

 

例えば…

高校の先生への質問には

 

Q 高校生や保護者、高校の先生が企業について調べるときに注目するポイントは?

・職場環境。

・従業員の年代別構成。

・離職状況。

・マイナスイメージ(法令違反、解雇ほか)の話題の有無。

・生徒の適正。

・学んだ専門性を生かせるか。

・企業規模関係なく、優良企業(経営状況、将来性ほか)か。

・仕事内容や勤務体系など生徒個々の特質に合致しているか。

・卒業生が定着しているか。

・卒業生の評価。

・入社後に適性を見て配属してくれるかどうか。

・研修が充実しているかどうか。

・生徒が早期離職せず、働き続けられる会社かどうか。

・自分自身で選択することができずに保護者の意見を重視する生徒が多くなったよう。

・土日が休日であることにこだわる生徒や保護者もいる。

・企業の知名度、仕事内容、勤務体系、給与、休日、福利厚生などの待遇や条件面に注目する保護者が多いよう。

 

 

Q 早期離職を防ぐために、先生の見解として、どのような対策が必要だと思いますか?

・学校と企業がお互いに情報交換・共有することが大切。

・学校での指導(キャリア教育)を徹底改善しなければならない。

・各企業でも人材育成という観点から新入社員(新卒者)を育てる職場環境・雰囲気の醸成に取り組む必要がある。

・内定後の入社までの約半年の期間、何らかのアプローチをいただけるとモチベーションが保てる。何も連絡がないままだと、不安が募り意欲も低下してしまうケースがある。

・生徒が応募する前に描く企業イメージと入社後の企業実態とのギャップが大きいほど離職率アップにつながる。

・インターンシップ、応募前職場見学、卒業生講話、就職ガイダンスなどでの新入社員としての仕事の理解。

・入社後の職場環境。

・上司に任せっきりにならないフォロー体制。

・仕事に対する評価制度のオープン化。

 

などなど…。

 

こちらはほんの一部のご紹介です。

 

他にもたくさんの質問や、参加企業の取り組みなども話がはずみ、あっという間に情報交換会の時間が過ぎていきました。

 

 

終了後、参加の企業様より

・様々な学校の先生方からお話をお伺いし、今後に活かしたいと思います。

・高校生の進路決定時期など、リアルなところを聞きたいです。

・高校だけでなく、大学、専門学校の先生もご参加いただけたらと思います。

・各学校の先生方のお話はもちろんのこと、他業種の方の悩みや質問を知り、参考にすることができました。

・内容を幅広く教えてほしいです。

・学校の先生とこのような形で生の声を聞くことが出来て、非常に有意義な時間をいただきました。本当にありがとうございました。もっと聞いてみたいと思いますので、ぜひ次回ございましたら参加させてください。

・(オンラインではなく)できれば対面で。

・他企業の方の話を聞ける機会があまりないのでとても参考になりました。ただ時間が少しだけ短いと感じました。もっと先生方のお話を聞きたいです。

・今後も参加させていただき、新卒者採用に繋げたいです。

・昨年も参加させていただき大変勉強になります。

・学校の就職担当の先生が少なかった。

・勉強になりました。

・高校生や親御さんの企業選びのポイントや、就職に関して重要視している点など、今の高校生・親御さんの声をもっと聞きたいです。

 

 

【まとめ】

こちらにご紹介した内容は、本当にほんの一部です。

今回も1時間半の秋田採用勉強会の時間の内、3分の2にあたる1時間を高校の先生・就職支援員の方々との情報交換会の時間に当てました。

 

それでも、まだまだ話す時間が足りないと感じるほど、話し合いが大盛り上がりでした。

 

ご参加いただきました秋田県内高等学校の先生方・就職支援員の方々をはじめ、企業の方々に御礼申し上げます。

誠にありがとうございました。

 

 

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コラム「秋田県内高等学校「就職指導担当の先生方の声」大公開【第二弾】」

コラム「秋田県内高等学校「就職指導担当の先生方の声」大公開【第一弾】」

 も、参照ください。

 

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