【はじめに】

 

採用活動において、大卒採用や中途採用だけではなく、今後高校生の採用にも取り組みたい、また実際に取り組んでいるという企業も多いかと思います。

2019年より当社は、採用について「明日から取り組める事例」をお伝えする機会があれば、皆様の課題に繋がるのではないかという考えから、「秋田採用勉強会」を定期的に開催し、秋田県内高等学校の就職指導担当の先生方とさまざまな情報交換をさせていただいています。

この記事では、その時に伺った秋田県内高等学校の就職指導担当の先生方の声を紹介します。

 

 

【高校生の就職への意識】

 

 

Q 高校生の実態として、何年生の何月頃に就職を意識し始めていますか。

 

・生徒により意識の違いはあるが、就職か進学かの選択を行うのは2年生の夏ころからのようです。

・大手企業を目指している生徒は意識が高く、資格取得に励んだり早期に試験対策に取り組んだりする一方で、多くの生徒は3年生になってから希望を具体化しているのが現状です。

3年生(4月~7月)49%、高校入学時22%、3年生(8月~)14%、その他15%。

・高校入学時は比較的公務員希望の生徒が多いです。

3年生(8月~)は、当初は公務員を希望していたが、家庭事情または受験に失敗するなどして就職に切り替えた生徒も含まれます。

・入学当初から意識付けはしていますが、なかなか実感を持つのは難しいです。

 

 

【企業の高校訪問について】

 

 

Q 企業の採用担当者の訪問を受けた際に、どのようなことを一番知りたいですか。

 

・求める人物像を具体的に知りたいです。

・例えば性別・性格・部活動など。どのような生徒を期待しているかを教えて欲しいです。

・どのような人材を求めているのか、性別なども率直にお話しいただきたいです。

・お話しできる範囲で構いませんので、離職者の傾向を教えていただきたいです。

・メンター制度などの新人教育について知りたいです。

・卒業生の近況など、高卒就職者の入社後の様子を教えてほしいです。

・学校側の指導で必要なこと等を知りたいです。

・訪問の際には求人票の持参もお願いしたいです。もし求人票を出す前であれば、前年の求人票のコピーでもいいので持参してほしいです。

・採用後、どのような仕事に就かせるか知りたいです(求人内容との相違がないこと)。

・仕事内容を具体的に教えていただきたいです。

・従業員の年齢構成や職場環境を教えてほしいです。

・生徒が「働き続けられる」という事を重視しています。

 

 

【早期離職について】

 

 

Q 早期離職の原因が、「企業に伝える理由」と「家族や学校側に伝える理由」に大きな違いがあるようです。早期離職を防ぐために、どのような対策が必要だと思いますか?

 

・本当の理由を言えるかどうかは関係性の問題もあると思うので、違いがあるのは仕方がない事だと思います。

・完全にミスマッチだとすれば、応募前の段階での支援の在り方がどうだったのか、という問題もあります。

・辞めたいと思った時に社員に対してどのような対策をしたのかを知りたいです。

・なぜ辞めたのか企業側の理由があるとすれば、それを振り返りや調査をしているのか知りたいです。

・学校での指導改善も必要ですが、企業側でも新入社員を育てる風土を作ってほしいです。

・なかなか連絡しづらいこともあると思いますが、お互いに情報交換を行い共有することにより、今後の離職防止につなげることができれば、と考えます。

・入社した生徒が「こんなはずではなかった」と思わないよう、入社前の企業に対する情報収集の徹底が大切だと思います。

・生徒からの情報では「自分のイメージと違った」という理由が多いです。

・就活が徹底されていれば少なくなると思います。指導していくことが大事だと思います。

・応募前職場見学で体験ができれば、生徒も感じることができると思います。

・企業を一社に絞って応募前職場見学会に参加する形は、早期離職に繋がる懸念があるので、在学中に広く見学をし、比較して最低2社の企業に参加しています。

 

 

【高校の先生が企業に求めること】

 

 

Q 高校の先生方が企業に求めているのはどのようなことですか。

 

・適性を見て、指導や配属を考えて頂けるとありがたいです。

・応募前職場見学の工夫や、離職者を出さないための新人教育の充実をお願いしたいです。

・就職後も社会人(大人)としてさまざまな面で育成してほしいです。

・即戦力にならずとも企業内で成長していけるよう育てていただきたいです。

・求人票の内容が具体的に記載されているといいです。

・採用内定後から入社までの連絡体制やスケジュールの明確化を示してほしいです。

・労働条件通知書を明示してほしいです。

・働き甲斐が実感できるよう公正な評価制度のオープン化を求めます。

 

Q 企業が採用活動を進める上で気を付けることや、先生方のご要望があれば教えてください。

 

・求人票に性別指定はできませんが、採用したい人物像が明確であれば早めに情報提供してほしいです。

・生徒の心が傷つくため、していい質問と駄目な質問などのガイドラインをしっかりと守ってほしいです。

・基本給以外の諸手当(固定手当、資格手当、職務手当等)について、どのような手当か具体的に明記してほしいです。

・変形労働制や交代勤務等の就業時間及び年間総労働時間を明確にしてほしいです。

・内定後にフォローしていただけるとありがたいです。

・応募前職場見学や就職ガイダンス等で生徒との接点を持つ機会がある場合、コミュニケーションの取り方にご配慮いただきたいです。例えば生徒のプライバシー保護の観点からも個人情報が特定される質問(家庭環境・家族情報など)には十分留意いただきたいです。

・指定校求人や来校いただいた企業を優先して紹介しています。電話連絡をいただければ、採用に積極的な企業として早期に紹介したいです。

・採用していく上で、職場見学や試験などでのコミュニケーションの取り方に留意していただきたいです。

 

 

【まとめ】

 

いかがでしたか。

この記事では、第一弾として、「高校生の就職への意識」「企業の高校訪問について」「早期離職について」「高校の先生が企業に求めること」「企業が採用活動を進める上で気を付けて欲しいこと」についての秋田県内高等学校の就職指導担当の先生方の声を紹介しました。

今回ご紹介した高校の就職指導担当の先生方の意見を、ぜひお役立てください。

 

 

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コラム「令和5年3月秋田県内高等学校卒業者求人・求職状況レポート」

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・毎年高卒採用に取り組んでいるが、思うような結果に繋がっていない。

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