【はじめに】
採用活動において、学校の先生との関係作りの場として高校訪問のことを詳しく知りたいという企業も多いかと思います。今回は、「高校訪問の目的」や「高校訪問の時期」について紹介します。
【高校訪問の目的】
高校訪問を実施する理由は大きく分けて、
「応募前職場見学への誘導」と「進路指導室パイプづくり」の二つです。
目的1
・学校との関係を作り、高校生を応募前職場見学へ誘導すること
・インターシップの受け入れ打診をすること
目的2
・進路指導室とのパイプを作ることで、毎年継続的に学生を紹介してもらえるように
・関係性を構築することで、学内イベントへの参加、自社単独説明会の開催が可能に
また、秋田県内の就職指導担当者からは
「指定校求人や来校いただいた企業を優先して紹介しています。電話連絡をいただければ、採用に積極的な企業として早期に紹介したいです。」
との声もいただいています。
高校の先生と関係づくりで大切な、高校訪問。
将来的な信頼関係を築く上でも、高校訪問は外せない活動となりますね。
【高校訪問を行う時期】
基本は、時期を定めて最低二回は訪問しましょう。
求人票公開前の7月1日までと、求人票公開後の7月1日からの二回です。
求人票公開前は、就職状況の情報収集と自社の印象付けを目的としており、求人票公開後は、求人票を提出するだけではなく、職場見学への誘導と自社への印象付けが目的です。
ただ、秋田県内の就職指導担当者からは、
「求人の時期以外でも、学校にどんどん話に来て頂いてOKです。求人票が出た忙しい時期に10分くらいしか話ができないよりも、閑散期に長時間話をして企業の魅力を発信してもらえれば。1回目の選考が終わる頃も閑散期になります。」とのお話もあります。
また、企業の採用担当者の訪問を受けた際一番知りたいことについては、以下の意見をいただいています。
「求める人物像を具体的に知りたいです。」
「例えば性別・性格・部活動など。どのような生徒を期待しているかを教えて欲しいです。」
「どのような人材を求めているのか、性別なども率直にお話しいただきたいです。」
「お話しできる範囲で構いませんので、離職者の傾向を教えていただきたいです。」
「メンター制度などの新人教育について知りたいです。」
「卒業生の近況など、高卒就職者の入社後の様子を教えてほしいです。」
「学校側の指導で必要なこと等を知りたいです。」
「訪問の際には求人票の持参もお願いしたいです。もし求人票を出す前であれば、前年の求人票のコピーでもいいので持参してほしいです。」
「採用後、どのような仕事に就かせるか知りたいです。」
「仕事内容を具体的に教えていただきたいです。」
「従業員の年齢構成や職場環境を教えてほしいです。」
「生徒が『働き続けられる』という事を重視しています。」
【まとめ】
高校訪問を行っている企業も多いとは思いますが、自社から近い高校に2~3校や、OB、OGがいる高校に訪問をしているというケースが多くみられます。
しかし、実際に会社から近い高校に求めるターゲットがいるか、というと必ずしもそうではありません。
会社から学校が離れていても、生徒の自宅が会社に近かったりすることもありますので、初めから訪問する高校の数を2~3校と絞らずに、10校、20校と訪問してもらいたいと思います。
ぜひ、高校訪問を実施していなかった、もしくは訪問していても数が多くはなかった、という企業の方々は、来年度の高卒採用に向けて、積極的に動けるよう、検討してみてはいかがでしょうか。
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