【はじめに】
高卒採用の試験で、何を問題にしたらよいか悩む企業の声を、よく聞きます。
この記事では、高卒採用の選考試験にはどのようなものがあるのか、よく聞く適性検査とはどのようなもので、応募者の何がわかるのか、をわかりやすく解説します。
【高卒採用での選考試験は何を実施すればよい?】
高卒採用と大卒、中途、といった他の採用との違いについては、高卒採用を行っている企業さまはよくお分かりかと思いますが、高校生は、企業と直接やりとりをするのではなく、進路指導の先生を中心とした高校を間に挟んで就職活動を行います。
また、高卒採用には厳しいルールが設けられていることで良く知られています。
たとえば、求人票の解禁日や選考の開始日程など、スケジュールが決められています。
また、面接での質問内容についても、聞いてはいけないことなどがあり、大卒や中途などの採用とは大きく異なります。
※詳しくは、コラム「【高卒採用面接NG質問例】注意!応募者本人から話してきても配慮が必要!」もご覧ください。
高卒採用における選考内容は、大きく分けると「面接」「適性検査」「学科試験」「その他」の4つがあります。
《※実際の高卒用求人票》
高卒採用では、適性検査のみでの判断はNGとなっていますので、注意しましょう。
また、秋田県内の就職担当の先生に、採用試験をオンラインでの面接のみにした場合のメリット・デメリットについて質問したところ、「学生の勉強時間が減るので生徒は喜ぶかもしれませんが、採用後ちょっと何か迷惑かける事とか、あるかもしれません(笑)」という意見もありました。
選考方法は、それぞれの企業で求める人材によっても変わると思いますので、よく吟味して決定することが大切ですね。
【適性検査の形式と種類】
学科試験や面接についてはイメージが沸きやすいと思いますが、「適性検査」についてはいかがでしょうか。
一口に適性検査、と言っても、形式や種類はさまざまです。
★「適性検査」のテスト形式★
適性検査の形式は、パソコンで問題を回答する方法や、筆記で問題を回答する方法など、企業によって用いるのが異なります。
- 筆記試験
企業の用意する会場で受ける筆記試験。マークシート形式で行われることが多い。
- テストセンター
各地にあるテストセンターに行き、用意されたパソコンを利用して受験する方法。
- インハウス
企業の用意する会場に出向いて、用意されたパソコンで適性検査を受検する方法。
- WEBテスト
自宅でパソコンを用意し、受験する方法。場所を問わないが、インターネット環境が必要。
★「適性検査」の種類★
企業によって用いる適性検査の種類は異なりますので、代表的な種類を見ていきましょう。
- SPI
就職における適性検査の中でも一般的な試験の一つです。
- 玉手箱
就職における適性検査の中でも一般的な試験の一つです。受験方法はWEB受験です。
- GAB
商社や金融、証券などの入社試験で用いられることが多く、問題数が多いのが特徴です。問題を解くスピードがカギを握るとも言われています。
- CAB
IT向けの適性検査で、図形を用いた設問が多いのが特徴です。暗算・法則性・命令表・暗号などの問題から論理的思考力を測り、コンピューター職への適性を判断します。
- 内田クレペリン検査
こちらは、単純な計算を通して、作業に対する能率と性格や行動面の特徴を検査します。
【そもそも適性検査で何がわかるの?】
就職における適性検査を、採用試験の一つとして実施する企業が多いですね。
企業は適性検査の結果から、自社の求める人材かどうかを見極め、採用後のリスク判断に利用するのです。
適性検査には「能力適性検査」や「性格適性検査」、「ストレス耐性検査」など、さまざまな種類があり、その人材がどのような性格なのか、どの職務に向いているのか、またコミュニケーション能力も可視化することができ、企業側はある程度予測できるのです。
また、適性検査は採用だけでなく、その人物の持つ能力がどのような部署で最大限発揮できるのか、などの職務分析にも活用できます。
人材の適材適所を実現したいのならば、適性検査による職務分析を行ってみるのも良いでしょう。
また、このような適性検査のデータを積み上げていくと、自社が求める人材の傾向の他、どのような人材が早期に退職してしまうのかをも、適性検査の結果をもとに分析することも可能になります。
他に、中途採用時には、職場環境へのミスマッチを防ぐために「性格検査」を重視する傾向にあり、性格検査のみを実施する企業も多いようです。
【まとめ】
いかがでしたか。
様々なことが適性検査で分かるようですが、大切なことは、「データをそのまま信じない」ということです。
特に高卒採用では、「適性検査」と「面接」の2つの試験それぞれから評価をすることが大事です。
適性検査の方法については、それぞれの企業で求める人材によっても変わると思いますので、よく吟味して決定することが大切ですね。
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も、参照ください。
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