【はじめに】
最近耳にする、採用市場で人気の「第二新卒」について、知っていますか?
この記事では第二新卒の評価されている点や不安だと思われている点、そして「新卒」「第二新卒」「中途」「既卒」との違いについてわかりやすく解説します。
【第二新卒とは】
第二新卒とは、高校、専門学校、大学を卒業した人が企業へ入社して数年以内の退職、および転職を検討している人のことを指します。
多くの場合は、「学校から卒業後3年以内の転職希望者」を指すため、大卒者だけでなく、高卒や短大卒、専門学校卒や大学院卒の転職者も「第二新卒」に位置付けられています。
厚生労働省が毎年発表している大学新卒者の離職率統計では、約30%が3年以内に辞めていると言われており、新卒者が就職後、数年で離職する割合は年々増加傾向にあります。
最低限の社会経験があり、年齢が若く即戦力が期待できる人材もいるため、転職市場において第二新卒は需要が高いです。
また、第二新卒であれば月日は関係なく通年採用できることも、企業にとっての魅力となっているようです。
【「新卒」「中途」「既卒」「フリーター」との違い】
新卒
新卒とは「新規卒業者」の略称です。
学校を卒業後、間を開けずに企業に就職する人を「新卒」といい、年齢の上限はなく、浪人や留年した場合も「新卒」と言われます。
空白期間がなく他社経験がない点や、スキルや経験はないが年齢が若く将来性が期待できるという点で、企業に好まれ、採用の門戸も既卒や中途より広く開かれている傾向が高いです。
中途
「中途」とは、応募企業以外の企業や組織で勤務した経験がある人のことを指します。
ある程度のスキルや経験があり、年齢層は幅広いです。
第二新卒と中途の違いは「社会人経験の長さ」です。
第二新卒は、前述した通り「学校から卒業後3年以内の転職希望者」ですので、社会人経験が短いですが、中途は、それ以上の社会人経験がある人たちになります。
中途採用はキャリア採用と呼ばれることもあり、企業は一定のスキルや経験がある人を即戦力として獲得することが多いです。
既卒
既卒とは、学校卒業後に正社員として勤務したことのない者を指します。
第二新卒と既卒の大きな違いは、「就業経験の有無」です。
就活の失敗や留学などを理由に、卒業した年に正社員として就職できなかった人は既卒に該当します。
フリーター
フリーターとは、パートやアルバイトで生計を立てている人のことを指します。
ちなみに、学生や主婦のアルバイト勤務者はフリーターとは呼びません。
【第二新卒の評価されている点】
第二新卒は、採用市場で最近人気だとよく聞きますが、第二新卒のどのような点が評価されているのでしょうか。
・新卒よりも手間や費用をかけずに育成できる人材である
前職で少しでも仕事をした経験から、新卒者に比べ社会人としての常識や、一定のビジネススキルが身についていると考えられ、新卒よりも人材育成に費用をかけずに企業の戦力として育成できると考えられています。
また、育成コストを抑えられるだけでなく、業務スキルさえ学べば早期に活躍できる人材に育つことが期待できます。
・年齢が若く柔軟性も高い
社会経験が少ない分柔軟性に優れ、若いがゆえに新しい職場の企業風土に染まりやすく、能力開発の余地も非常に大きいと考えられています。
・ミスマッチが少ない
新卒採用に比べ、ミスマッチが少ないと期待されています。
・通年採用できる
新卒とは違い、第二新卒であれば月日に関係なく通年採用することができることが企業には魅力に映るようです。
【第二新卒の不安だと思われている点】
逆に、第二新卒を採用することに対して、不安に思われていることもあります。
・第二新卒を採用したはいいが、想定したような戦力にならず後悔に繋がった
中途採用社員と同じように期待すると、一人前になって活躍するまでに、思いのほか時間がかかることもあります。
第二新卒者は、就業経験はあっても実務経験が圧倒的に不足しており、未経験に近いことが多いです。入社後の教育育成に力を入れましょう。
・「採用したとしても、またすぐに辞めてしまうのではないか」と思われる
実際に、社風や業務に対し不満があってか、すぐに辞められてしまったことがある、という経験を持つ企業もあるでしょう。
前職の退職理由や自社を志望する動機を確認し、自社に定着して働くことのできる人材かどうかを確認しましょう。
などが挙げられます。
【まとめ】
いかがでしたか。
現在、世の中では人手不足が叫ばれており、業種や職種を問わず、多くの企業で採用充足が厳しい状況が続いています。
企業によっては、採用予定数を確保できなかったという場合も珍しくありません。
新卒採用で充足できなかった分の人材を、若い第二新卒を採用することで補おうとする企業も多く見られます。
第二新卒採用は、新卒採用や中途採用の代替の手段として活用でき、新卒採用と比べると入社までの期間も短く、人材育成のハードルも高くありません。
新卒採用ではなかなか採用予定数を確保できなかった、という企業も、第二新卒採用を検討してみてはいかがでしょうか。
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も、参照ください。
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