【入社までの内定者フォロー】
高卒採用では、採否通知を本人ではなく高校宛てに送らなければなりませんでした。
※詳しくは、コラム「高卒採用合否通知のルール!企業と学校との信頼関係が重要!」をご覧ください。
内定後も、高卒採用では生徒へ直接連絡をするときは禁止されています。
内定後フォローを行う場合も、学校を通してメッセージを送る必要がありますので、注意しましょう。
秋田県内高等学校の就職指導の先生から、「内定後、入社までの期間(4~6ヶ月)について、具体的なスケジュールを早めに示していただきたい」という話をよく聞きます。
例えば、
・健康診断
・卒業までに取得すべき各資格
・課題提出
・入社後の研修体制
・アルバイト要請
など、細かいと思われることについても早めに教えて欲しいとのことです。
確かに、高校生にとっては初めての社会人への第一歩です。
何事にも不安はつきものですよね。
何より、高校生としての学業もしっかりと行わなければならない為、入社に向けての準備も計画的に行う必要があります。
そういう点も考えて、早めの細やかな連絡・指示を心掛けると良いでしょう。
他には、社内情報誌等の提供や定期的な会社案内等の送付なども大事です。
内定をもらってから数か月間が空くうちに、生徒のモチベーションの低下や、不安の増加が見られます。
あまりにも会社から連絡がないと不安になり、先生に「私、本当に内定をもらったのですよね?」と確認に来る生徒も実際にいたそうです。
入社する前から不安にさせては、内定をもらった時の半分以下のモチベーションで入社するタイミングを迎える、なんてことになりかねません。
ですが、内定後から細やかにフォローをすることで、モチベーションを維持したままの状態で生徒は入社できるのです。またそうすることで、早期離職の防止にも繋がります。
【入社式の連絡と準備】
入社式の連絡も、学校の先生を通して伝えてもらいます。
ですので、高校3年生が自由登校に入ってしまう前、2月の頭頃には入社式の案内などを送りたいですね。
では、具体的に入社式に向けての連絡はどのようなことが必要でしょうか。
①入社式の案内
・当日の集合時間
・場所
・持ち物
・服装
②入社する前に準備してもらうもの
・住む住所の確定
・住民票
・卒業証明書
・給与振込の口座
・印鑑など
・服装
※特に服装は、私たち社会人の「普通」がわかっているとは限りませんので、丁寧に指示すると良いですね。
【社内準備の確認】
入社前や入社後に研修を行い、早く一人前に育てたい…。
そんな気持ちがあるかと思いますが、
高卒採用に関しては、書類やレポートの提出を求めることや、卒業式前の研修も禁止されています。
入社式も卒業式以降に行わなければなりません。
さまざまなルールがありますが、違反しないように注意して、新入社員の入社に向け、社内の準備も進めていきましょう。
★入社前に準備しておくこと
・社会保険(健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険、財形保険)
・給与
・福利厚生(健康診断、予防接種、資格取得補助など)
・備品・貸与品の準備(パソコン、メールアドレス、パスワード等、社章バッジ、制服、社用携帯、名刺、社員証、名札、机一式、文房具類など)
・労働条件書
・口座開設用紙
・就業規則の印刷
★研修関係
・研修の目的を決定
・カリキュラムとスケジュールの作成
・講師を選び、依頼
・関係者のスケジュールの調整
・研修場所を確保
・昼食等の準備
・テキストの準備
★配属関連
・配属先の決定と通知
・受け入れ準備・指導社員の決定
※指導社員は、入社して2~3年目の若手社員が担当すると良いようです。新入社員から見ると親しみやすく、また先輩社員にとっても新人を教えることで振り返りにもなり、成長することができます。
・OJT計画
※OJTとは「On the Job Training(オンザジョブトレーニング)」の略で、実際の仕事を通じて技術や知識などを身に着けさせる企業内の教育方法です。
【まとめ】
今回は、高卒採用における内定後のフォローと社内準備について紹介しました。
内定後から入社までの数か月で、きちんと内定後のフォローを受けたかどうかで入社時のモチベーションが大きく変わってきます。
高卒採用にはさまざまなルールがありますが、きちんと確認してフォローも進めましょう。
今回ご紹介した高卒採用における内定後のフォローと社内準備を、ぜひお役立てください。
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