【はじめに】

高卒採用には数多くのルールがあります。採用スケジュールから、面接での質問制限など、大卒採用・中途採用とは明らかに大きく違います。

※詳しくは、コラム「高卒採用7つの基本ルールとは?スケジュールやポイントを徹底解説!」を参照ください。

もちろん、合否通知を出す時にも、高卒採用ならではのルールが存在します。

 

 

【高卒採用の合否通知のルール】

 

①合否通知は先生を通して行うこと。

大卒や中途採用の場合、連絡は合否通知も含めて本人に直接電話やメールで連絡を取ることができますが、高卒採用では生徒と直接連絡を取り合うことを原則で禁止しています。

高卒採用は、高校を通じて応募をしていますので、直接生徒ではなく学校の先生(学校長宛て)に通知します。そして、通知をもらった先生から生徒へ伝えてもらいます。

書面での通知は、学校用と生徒に渡す用の2通準備すると良いでしょう。

 

②合否が決まったら迅速に合否の連絡をすること。

仮に不採用だった場合、その通知を待って生徒は次の企業を探すことになります。

不採用にも関わらずその結果の通知が遅れてしまうと、通知を待っている間に他の企業が受付を締め切ってしまったり、他の生徒が受験を決めてしまい自分が受験できなくなったりする、という問題が出てきます。

高卒就職をする高校生の、貴重な受験機会を奪ってはいけません。

特に不採用となってしまった生徒の結果は、早めに連絡しましょう。

 

③不採用の場合は応募書類の学校への返却について。

応募書類の返却に関しては法的な返却義務はありません。ですが、応募者の個人情報保護のためにも、返却した方が良いとされています。

 

 

 

【不採用通知、出しにくい?】

応募してくれた高校生を、全員合格に出来ればいいのですが、そういう訳にも行きませんよね。

もちろん、採用となる高校生もいれば、不採用となる高校生もいるでしょう。

 

不採用通知、正直なところ、出しにくいですよね?

 

「面接して、すぐに不採用が決まったけれど、すぐに知らせるのは何だか可哀想…」

「不採用通知を出したら、高校に嫌がられそう…。出しにくいから後回しにしようかな」

なんて、相手を想っての親切心(?)や、高校との関係を悪くしたくない気持ちからくる不採用通知の遅れ。

それは企業側の都合で、学校や学生にとってはマイナスでしかありません。

 

 

高卒採用のルールを覚えているでしょうか。

高卒採用では一人一社制が取られている県がほとんどです。

秋田県はそれに該当せず、初めから複数社に応募することが原則可能です。

 

ですが、秋田県内高等学校の就職指導の先生方に話を聞いてみると、

「原則一人一社に応募し、仮に不採用だった場合、次からは複数社応募となります」

「複数社応募可能なのだろうけれど、実際は一人一社応募で指導しています」

「企業からの求人票が複数応募不可になっているので、実質一人一社制と同じです」

など、実際には一人一社制と変わらない現場の様子が聞こえます。

 

他の企業に応募をしていないので、仮に不採用だった場合、その通知を待って次の企業を探すことになります。

つまり、通知が来ないと、次に進めないのです。

 

合否に関わらず、採用結果の通知はなるべく早めに心がけましょう。

 

 

【ルールを守らなかったら?】

当然のことかもしれませんが、合否通知が遅い企業に対して、学校側は良い印象を持ちません。

また、当然ですが求人票に書かれていない条件などを、後から出してくる企業に対しても同様です。

 

高卒採用は、「企業と学校間の信頼関係」がとても大事です。

先生の企業に対する不信感は、次年度以降の採用に大きく影響してきますし、一つの高校での事案は、他校にも情報が共有されると思った方が良いでしょう。

 

大事なのはルールをきちんと守り、高校の先生との信頼関係をしっかりと築くことです。

 

 

採用通知を送るときに、「内定承諾書」を同封するかと思います。

でもその他に、「労働条件通知書」「配属先通知」「入社までの日程表」なども一緒に同封されている企業は、秋田県内高等学校の就職指導担当の先生方からも好印象です!

 

この時の「労働条件通知書」の内容が、事前に求人票に書かれている内容と違っていたりすると、信頼を損ねますので、きちんと確認しましょう!

 

 

【まとめ】

いかがでしたか?「採用できてひと安心」と思っても、まだまだ高卒採用ならではのルールは存在します。

高卒採用は、企業と学校間の信頼関係がとても重要です。

ルールを守り、高校の先生との信頼関係をしっかりと築きましょう。

 

 

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