【はじめに】
市場調査とは、企業が商品などを開発する際、よい事業判断をするために市場を理解することを言います。
成功している企業の多くは、市場調査によって方針などを決定しています。
もちろん、採用市場も同様のことが言えるでしょう。
より良い人材を採用するためには、採用市場の様子をしっかりと把握・分析することが大事です。
このページでは、秋田県内に絞って2025年2月の採用市場の動きについてまとめました。
ぜひ、秋田県内の経営者や採用担当者の方はチェックしてみてください。
【秋田県年齢層別職業紹介状況の動き】
- 19歳以下
- 20~34歳
- 35~49歳
- 50~64歳
- 65歳以上
ここでは直近1年の数値の推移をグラフに表しました。
また、下の表は年齢層別の有効求人倍率の推移です。
(秋田労働局「労働市場月報(令和7年2月)」より秋田採用サポートナビがグラフ・表作成)
若年層(特に19歳以下)に対する求人需要が極めて高く、20~49歳では安定して1倍以上の求人倍率を維持しています。
また、50歳以上では求人倍率が1倍を下回り、就職環境は依然として厳しいといえます。
年代による求人倍率の格差が続いており、若年層と高齢層で雇用環境に大きな違いがあることが分かります。
このような状況は、少子化による若年労働力の減少や、企業の人手不足感の強まり、高齢層の再就職支援の必要性など、今後の雇用政策や人材戦略にも影響を与えると考えられます。
【新規中・高卒者職業紹介状況(令和7年2月末現在)】
(秋田労働局「労働市場月報(令和7年2月)」より)
上の表を見ると、上の表を見ると、令和7年2月末時点で、今年の3月に卒業予定の高卒での就職を希望しているのが1,607人。一カ月前の令和7年1月末時点では1,612人でしたので、3人が就職希望から進学希望に進路方針を切り替えたようです。
高卒での就職を希望している中で、県内への就職を希望しているのは1,245人で先月から2人減りました。県外への就職を希望していた学生も先月から1人減っているので、この合計3人が就職から進学へと進路変更をしたのでしょう。
また、県内就職の内定率は先月93.2%だったのが、令和7年2月末時点で96.5%になりました。この時点での県内就職希望者の未内定・未決定者は44名となっています。
有効求人倍率は一カ月前よりも0.02ポイント上昇して、4.01倍となっています。
【まとめ】
いかがでしたか。
4月に入り、新年度のスタートとともに採用活動もますます活発になる時期となりました。
近年は新卒採用市場の売り手優位が続き、応募者確保や母集団形成に苦労されている企業も多い状況です。
一方で、学生の動きも早期化し、内定率やインターン参加率は高い水準で推移しており、採用活動の工夫や柔軟な対応力がますます求められています
自社にふさわしい人材を確保するために、秋田県内の採用動向をしっかりと理解しながら、採用活動を進めていきましょう。
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コラム「【「秋田採用勉強会」開催レポート】「COURSE秋田2024」読者アンケート報告」
コラム「【早期化の進む採用選考】学生の反応は?希望の学生を採用するには?」
コラム「求職者に響く!採用動画で「従業員の働く姿を見せる意味」とは?」
もご参照ください。
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