【はじめに】
採用パンフレットとは、自社の魅力を求職者にアピールするために制作する紙媒体の採用活動のツールのことで、リーフレットタイプ、冊子タイプなどの様々な種類があります。
合同企業説明会や会社説明会などで配布することが多く、近頃では、ネット上からでもPDFで閲覧できる企業が増えています。
【採用パンフレット制作の目的】
そもそも採用パンフレットを制作する目的は何でしょうか。
それは、求職者に自社への理解を深めてもらうことです。採用パンフレットで企業の魅力を求職者に伝え、志望動機を徐々につくっていく役割を担います。また、求職者の企業に対する疑問を解決し、求職者の不安を解消することも大事です。
インターネットが主流の今の時代、あえて紙媒体であることにも意味があります。
紙媒体で配布すると、後からパンフレットで何度も繰り返し見てもらうこともできます。ここから繰り返し効果が生まれ、好感度や関心の度合いが高まっていきます。
繰り返し効果とは、繰り返し接することで印象や好感度が高まり関心の度合いが高まるという効果のことで、「ザイアンス効果」や「単純接触効果」とも言われています。
また、求職者が自社のパンフレットを持ち歩くだけで自然と多くの人の目に触れることになるので、大きな宣伝効果となります。
【会社案内との違い】
採用パンフレットと会社案内を一つにまとめている企業もありますが、採用パンフレットと会社案内を分けて制作した方がメリットは大きいため、採用パンフレットを制作する企業が近年増えてきています。
それでは、採用パンフレットと会社案内との違いは何でしょうか。
会社案内とは、その名の通り「会社のこと」について説明しているパンフレットです。
内容は、会社概要、沿革、理念、事業内容、サービス、取引実績などの説明が中心となり、「会社のブランディングを作り出すこと」や「営業目的」が制作される目的となります。
対して採用パンフレットは、会社案内とは違って求職者にアプローチするためのツールであり、求職者に自社への興味を持ってもらうことが目的となります。会社案内とは違い、仕事、先輩社員、福利厚生など、就職する際の判断材料になる情報が書かれているのが特徴です。
【効果のある!採用パンフレットの作り方】
では、実際に採用パンフレットを作るときポイントはどうしたらよいのでしょうか。
せっかく作るのなら、求職者に「効果のある」採用パンフレットを作りたいですよね。
①採用ターゲットの策定
まず初めに、採用戦略を立てて自分たちが求める採用ターゲット、ペルソナを明確にしましょう。どんなスキルがあるのか、どんな経験を持っているのかなど、具体的に自社が求める人材をイメージします。
イメージした人物像によって、アピール方法が変わったりするので、とても大事です。
②自社の良い所を洗い出す
給与、福利厚生、休日、会社の雰囲気、事業の将来性、職場環境、社内制度など、自社の良い点を洗い出して、積極的にアピールしましょう。
③採用パンフレットの用途を明確化
採用パンフレットを作る目的や、会社説明会や合同企業説明会などで求職者の学生に配布するなど、活用場面を明確にしましょう。
④写真を多く使うなど、映像が浮かぶ描写にこだわる
実際の仕事の様子や社員同士のやりとりなど、写真を多く使用することでイメージが湧きやすくなります。
⑤求職者が求めている事柄を記載する
当然ですが、的外れな内容を掲載しても求職者は満足しません。求職者が求めている内容を掲載しましょう。
⑥学生が知っている言葉を使う
業界や企業知識のない求職者にとって分かりやすい内容にすることがとても大事です。難しい専門用語は避けましょう。
【採用パンフレットの内容】
そうして採用パンフレットの内容が決まります。
採用パンフレットは必ず記載しなければならない要素はありませんが、基本的に押さえておきたい7選を紹介します。
①自社の事業内容
事業内容を見て求職者たちは入社後のイメージを膨らませます。
事業部ごとの紹介や事業部の規模、今後のビジネス展開など詳しく載せましょう。また、具体的な自社の強みや他社との差別化ポイントなどについては、求職者だけでなくその家族や保護者も注目している要素です。
会社の理解をしっかりと深めてもらうことが大事です。
②福利厚生
福利厚生や職場環境なども求職者が知りたがっていることです。どんな制度があるのか、どのような手当があるのかなどを伝えましょう。平均残業時間などのきちんとしたデータがあると、信頼が得られます。
また、最近では福利厚生の一環としてマスクを社員に配布している企業もあるようです。このような魅力となる部分も積極的にアピールしましょう。
③活躍している現場の声(先輩の声)
現場の声は、会社の雰囲気や社風、実際に働いての感想が聞くことができ、自分が入社した時のイメージを更に持ちやすいです。入社して大変だった点ややりがいを感じる部分なども掲載すると良いでしょう。
弊社で毎年10月末に発行している就職応援本「COURSE秋田」を配布時に、高校2年生に協力いただいているアンケートでも、各企業ページの「先輩の声」はとても人気がありますよ。
※COURSE制作事例はこちらから参照ください
④代表者メッセージ
代表者の言葉や、企業の存在意義やあり方などを掲載します。この時に、企業理念が誕生した背景や、会社は何を大事にしているのか、どういった人を迎えたいと思っているのかなども伝えましょう。
⑤仕事について
特に入社してから実際に携わる仕事内容は、求職者の不安を軽減します。営業や人事、経理、現場など出来るだけたくさんの部署について紹介をすると、不安を軽減するだけでなく、キャリアアップもイメージしてもらうことができるでしょう。
⑥社内活動・地域貢献
求職者は入社後に自分がその会社の人たちに受け入れてもらえるのか、も気にします。
懇親会や社員旅行などでのコミュニケーションの様子も紹介すると良いですね。「この会社で働いたらがんばれそう!楽しそう!」と思われるようにしましょう。
また、ボランティア活動やお祭りなどのイベントへの参加など、地元地域とのつながりを大切にしている企業を望む求職者も増えてきています。
⑦求職者に対するメッセージ
硬い言葉でなく親しみやすく簡潔な言葉で、求職者に語りかけるようにすると効果的です。
【まとめ】
いかがでしたか?
採用パンフレットは会社案内とは違って求職者にアプローチするためのツールであり、求職者に自社への興味を持ってもらうことが目的であり、就職する際の判断材料になる情報が書かれているのが特徴であることがお分かり頂けたかと思います。
採用パンフレットがあると求職者の志望意欲を高めることができ、そのような社員は早期離職する傾向が低いため、定着率を上げることができます。
会社案内と採用パンフレットを一緒にしている企業様は、この機会にぜひ別に採用パンフレットを検討して見てはいかがでしょうか。
また、秋田採用サポートナビでは、秋田県内の企業様の採用サポートを実施しています。
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