はじめに

皆さんの会社では、「応募前職場見学会」を行っていますか?

 

普段の業務が忙しくて、行う暇がない…。

来てもらったとしても、何をすればいいのかわからない…。

 

など、さまざまな意見もあるでしょう。

もちろん、毎年行っていますよ~!という企業もあるでしょう。

 

もし、応募前職場見学会を行っていない、という企業さんがいたら、

それ、大変もったいないです!!

 

 

応募前職場見学会の目的とは

 

例えば最近人気の高卒採用。

秋田県内の高校生が応募前職場見学に一人何社くらい参加しているか、知っていますか?

また、参加した高校生は、その後の応募等にどのように関わってくるか、知っていますか?

 

 

秋田県内の高等学校の就職指導の先生方にお聞きしたところ、次のようなお話しが…。

1社から3~4社見学する生徒もいます。

・企業研究をした上で応募先の企業を選ぶため、職場見学は一人平均1~2社です。見学後、本人が納得すれば応募に進みます。

一人平均2.5社(数人の生徒は3~5社)

見学会に参加した企業から応募先を決定する生徒が多いです。

・応募する前に必ず見学会に参加するよう指導しています。

一人1社から3社ほとんどの生徒はその中から選んで応募していました。

 

 

つまり、秋田県内の就職を考えている高校生は、一人2~3社の応募前職場見学会に参加し、しかもその参加した企業の中から応募する企業を選んでいる、という実情があるのです。

 

…これは、応募前職場見学会に参加してもらうことが、採用活動成功につながるのでは?

 

今更ですが、応募前職場見学を実施する目的は、会社の業務内容や業種について、実際に応募前に理解を深めてもらうことにあります。

 

優秀な学生がいれば自社に惹きつけて、ぜひそのまま自社に応募してほしい、というのが採用担当者の本音の目的でしょう。

 

 

応募前職場見学会の4つの基本と応募につなげるポイント

 

①求人票公開後に各企業で実施する。
7月下旬~8月上旬(お盆前)頃の夏休み期間中に開催されることが多い。
③学校経由で募集をかけ、申込を受け付ける。

(チラシを作成して、学校の先生に渡すとスムーズです)。

④採用に直結するような質問や、文書の回収は不可。

 

 

当日は、高校生が興味を引くコンテンツを準備しましょう。

 

≪当日コンテンツの工夫点≫

① ベテランではなく、若手社員が登壇。

 入社してから1~3年目のイメージをしっかりと持ってもらうため、若手社員に登壇してもらう必要があります。若手社員から会社紹介や仕事のアドバイス、入社したきっかけなどを話してもらいましょう。

 

② 文字や言葉ではなく、写真で魅力を伝える。

 プレゼン資料は文字や言葉だけではなく、写真や動画で魅力を伝えると、学生たちにわかりやすく、心に残りやすいです。

 

③ 歴史ではなく、将来の話をする。

「今後の自社の展望、課題、それに対しての取り組み」、「会社の将来性」など会社の将来のビジョンを示すと良いですね。

 

④ 必ず社長が登壇する。

 会社がどういう思いで事業をしているのか、社長の従業員に対する想いなどについて話しましょう。

 

⑤ 昼食の時間を取り雰囲気を和ませる。

 昨今のご時世で昼食が一緒に取りづらいという環境下でもあるかもしれません。しかし、事前に昼食をとると、学生たちも和らいだ雰囲気になり会話も弾むので、ぜひ昼食なども間に取るのがオススメです。

 

参加した学生が「自分が採用されて仕事をするとしたら…」と、具体的にイメージしやすいように仕事内容などが理解できると、入社後の「なんだかイメージと違った…」というギャップを減らすことができます。

 

秋田県内の高等学校の就職指導担当の方からも、「入社後の仕事内容と応募前職場見学時の説明や見学内容にギャップが極力ないことが望ましいです。離職につながる要因になるので」という意見をいただいています。

また同様に、他の先生からも「学生たちは仕事内容と雰囲気をよく見てくるので、ありのままの職場を見せて頂ければありがたい」との声も聞かれました。

 

普段の社内の仕事ぶりや雰囲気などを、そのまま職場見学会で見せることで、学生たちの仕事をすることへの不安が解消されたり、自社への理解が深まったりするのですね。

 

 

まとめ

 

ここでは「応募前」職場見学会について話をしましたが、実は内定者フォローの位置づけで「内定後」職場見学会を行う企業も多いです。こちらを実施することで、入社意識が高まったり、企業理解がさらに深まったりという効果が見られるようです。

 

ですが、まずは応募者を獲得するのが先です。

ぜひ応募前職場見学を上手に実施して、今年の採用活動を成功に導いてほしいですね。